2023年2月22日。猫の日。新日本プロレスのリングで悪役を体現する男が、静かに人生最大の決断を報告した。「私事で恐縮ですが、この度結婚しました」――エル・デスペラード。あの野獣仮面が、夫になったのだ。
プロレスラーの結婚は単なる私事ではない。キャラクターが生命線のこの世界で、仮面の下の顔をどこまで見せるかは、常に難しい判断を迫られる。デスペラードはどう答えたか。一言一句に彼の美学が詰まっていた。
報告の全文は簡潔だった。お相手は一般女性。名前も顔も、一切明かさない。職業すらも。「彼女の日常をリングに巻き込みたくない」という強い意志と、何よりも彼女を守り抜くという決意の表れだった。記者会見を開くでもなく、華やかな発表をするでもない。SNS上のたった数行。それで十分だったのだ。
エル・デスペラードの結婚相手。気になる馴れ初めとエピソード
彼女は一体どんな人物なのか。この点については、デスペラード自身が徹底した情報管理を行っている。知られているのは「人生をともにする決断をした一般女性」という一点だけだ。プロレスファンの間では、長年の交際を経てのゴールインではないかと囁かれているが、すべては想像の域を出ない。
彼が唯一、私生活を垣間見せたインタビューがあった。「家では普通の人間ですよ。リング上のことは家には持ち込まない」。この言葉が全てを物語っている。彼はオンとオフを完璧に切り分けるプロだ。リングでは観客を欺く嘘もつく。しかし、帰る場所だけは常に真実でありたい。そういう男の美学なのだ。
さらに印象的だったのは、彼のプロポーズの言葉だ。複数のプロレス誌が報じたところによれば、彼はこう伝えたという。「俺についてきてくれ」。ストレートで、不器用で、それでいて絶対的な信頼が感じられる。まさにデスペラ